メダカにPSBは効果があるのかどうかについて説明します。水質浄化や稚魚のエサになる?増やし方や培養法を紹介!
メダカにPSBは効果があると思うが・・・
PSBは光合成細菌の一種で、水質浄化作用や稚魚、成魚のエサとして使用でき、すぐれた効果を発揮するとされています。
私はメダカ用にPSBを培養して使っていますが、効果はあると思っています。
根拠はありませんが、PSBのおかげで水槽の立ち上げが早くなったり、水の透明感がアップしたり、稚魚の成長が早くなるなどの効果があると思っています。
また、針子の水槽にPSBを投入すると餓死を防ぐ効果があるそうです。実際、静楽庵という有名メダカ店でもPSBを産まれたての針子の餌として用いているそうですし、多くのメダカ愛好家が針子の餓死防止にPSBをを使っています。
水質浄化効果は不明
PSBはどうやらメダカの餌として用いることができるのは本当のようです。
ただ、PSBに水質浄化効果があるのかどうかは謎です。あくまでも体感レベルではっきりとした差はありません。もちろんPSBなしでもメダカは飼育できますし、PSBを一切使わずにメダカを養殖している業者も何社もあることは事実です。
ただ、PSBを使うと水が透明になる気はしますし、おそらく水質を安定させる効果はあるのではないかと思います。
PSBがあればメダカが飼育しやすくはなると思います。
PSBにはデメリットもある
また、PSBは、「とてつもなく臭い」というデメリットがあります。PSBは臭さが尋常ではなく、耐えられないレベルの臭いを放ちます。一言でいうとウンコの臭いがします。
メダカを室内で飼育している場合、PSBを使うと奥さんやお母さんがブチ切れると思います。
この臭いさえ我慢できればPSBは自分で増やせるエサ+バクテリアとしてとても便利に利用できるでしょう。
PSBとは?
PSBは光合成細菌と呼ばれ、植物のように光を浴びて増殖する細菌の一種です。PSBは水質を浄化する効果があり、バクテリア剤として販売されています。
また、PSBは光さえあれば増殖するため、個人の家でも簡単に増やすことができます。このため、メダカを飼育している方はプロ・アマ問わずPSBを使用している方が非常に多いです。
針子・稚魚のエサとしても使える
さらに、PSBは針子や稚魚のエサとしても使用されています。PSBは非常に小さいため針子も食べることができます。ただ、PSBはあまりにも小さすぎるため、口からではなく針子のエラからPSBを吸収しているという説が有力です。
実際にPSBをメダカの針子が食べているかどうかは諸説あるのですが、PSBを与えると明らかに成長が早くなり、餓死する針子が激減するため、メダカの養殖業者などもPSBを与えているところが多いです。
成魚にも用いられる
さらに、メダカの成魚にもPSBを与える方も多いです。PSBをスポイドで水槽に添加すると魚がよってくるため、PSBを吸収しているのはほぼ間違いないと思います。
PSBはアミノ酸やビタミンなどの栄養素が豊富だとされていて、痩せ細り病など、病気のメダカのための滋養強壮剤としても用いられています。
PSBの与え方
メダカに対するPSBの与え方を解説します。
水槽立ち上げ時
水槽立ち上げ時には、水1リットルに付きPSBを0.5cc~2cc混ぜます。PSBは濃度が濃ければ濃いほど効果を発揮しやすくなります。
水槽立ち上げ時にPSBを入れるとアンモニアなどの毒素を分解するのを助けてくれるバクテリアのエサになるため、立ち上がりが早くなります。
エサ・メンテナンス
PSBをメダカのエサや水質維持のメンテナンスに用いる場合は、毎日スポイドで水槽に投入します。PSBの量は1リットルにつき0.1cc~0.5cc程度で十分です。
PSBを投入するとメダカがすぐに寄ってくるのでかなり嗜好性が強いのだと思われます。もちろん水質維持にも効果があります。ただし、PSBを大量に入れすぎると逆に水が濁ってしまうため気をつけましょう。
PSBのデメリットは臭い
PSBはエサとしてもバクテリア剤としても有能ですが、非常に大きなデメリットがあります。それは、非常に臭いということです。この臭さが尋常ではなく、もしあなたが家族と同居している場合、屋内でPSBを使うのは無理だと思います。
具体的にPSBの臭いを言葉にするのなら、凝縮したウンコの塊という表現が最も正確だと思います。PSBを使っているとこのウンコの臭いを毎日嗅がなければなりません。
さらにPSBを毎日使っている水槽も少しウンコの臭いがするようになります。このようなウンコ臭い環境でもメダカは元気に泳いでいますし、PSBを入れるとエサを入れたときのように寄ってきます。
また、PSBは非常に臭いですが臭いが残らないというのが唯一の救いです。服や床にこぼしてしまっても臭いが取れないということはありません。
PSBの増やし方・培養法
PSBの最大のメリットは自分で増やせることです。他にも優れたバクテリア剤はたくさんありますが、手軽に自分の家で増やせるバクテリア剤はPSBだけです。
PSBを増やす際に準備するもの
PSBを増やす際に準備するものを説明します。
ペットボトル
エビオス錠
PSB原液
まず、PSBを増やす際に準備するものはPSBの原液です。市販されているPSBで大丈夫ですが、濃縮タイプの濃いものを選ぶ必要があります。
Amazonなどの通販サイトでは濃いタイプのPSBが売られているのでそれを選ぶといいでしょう。ホームセンターなどで売られている薄紫色のPSBは非常に薄いのでうまく増えないです。
私は上記画像の和香のPSBを使っています。
エビオス錠
PSBはそのまま原液を薄めただけでは増えません。PSBの菌に食べさせる栄養が必要です。具体的には豆乳や専門の培養液などを使っている方もいますが、一番簡単なのはエビオス錠です。ペットボトルの中にエビオス錠とPSB原液を水で薄めたものを入れておけば培養することができます。
ペットボトル
PSBを培養する際の容器です。完全に密封しなければならないのでペットボトルが一番最適です。
PSBの培養法
PSBの培養法を紹介します。
準備
まずはペットボトルの中にPSBの原液を入れます。あまり入れる量が少ないと培養完了までの時間が長くなります。具体的には4分の1から半分程度原液を入れる方が多いです。
原液を入れたら次にエビオス錠を入れます。エビオス錠は1リットルにつき3~5錠程度です。エビオス錠を入れたら水をペットボトルが満杯になる寸前まで入れます。この際カルキ抜きしなくても普通の水道水を直接入れれば大丈夫です。
PSBは嫌気性細菌と呼ばれており、空気があると増えないのでかならず蓋をします。
培養
ペットボトルは光が当たる場所に放置します。PSBは光があたって20度以上あれば培養可能です。夏場であれば2週間前後外で放置すれば培養が完了します。色が濃くなってきたら培養完了ですが、最低でも2週間は放置して熟成させたほうがよいPSBが培養できるそうです。
また、室内でも熱帯魚用のライトをつけっぱなしにして、パネルヒーターや電気毛布などで保温するなどの工夫をすれば培養可能です。1日じゅうつけっぱなしにすれば1週間前後でPSBを培養できるそうです。
まとめ
PSBがメダカ飼育において本当に効果があるのかは賛否両論あります。ですが、B型おやじさんや静楽庵さんなど、著名ブリーダーや業者でもPSBを使っている方はいます。ただ、私の周りでPSBを使っている方は一人もいません。また、私もメダカの針子にPSBを与えていましたが最近は面倒なので全然与えていませんでした。ですが、特に差はなかったので、本当に効果があるのかはわかりません。とはいえ、PSBを使ってみても悪くないと思うので、特に室内飼育の方は一度お試しください。
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