メダカの突然死は消化不良が原因なのかについて説明します。すぐメダカが死ぬのを防ぐ方法についても解説するのでメダカがすぐに死んでしまうのがお悩みの方についてお読み下さい。
メダカを買ってきてもすぐ死ぬ突然死について
メダカを購入した直後にすぐ死んでしまうときがあります。購入直後は元気でも、1日〜2日後になると突然死んでしまう、いわゆる突然死のような形でメダカが死ぬことは意外と多いです。
私も以前はメダカを購入しても1週間以内にすぐに死んでしまったり病気になることが多くてメダカを飼育することを諦めていました。致死率100%だった時期もあります。他の魚は普通に飼育できるのですが、何故かメダカだけが落ちてしまうのです。
この原因について仮説を立て、いろいろ試行錯誤を繰り返した結果、少なくとも購入してきたメダカがすぐに死んでしまうという事態はほぼなくなりました。
2023年の1月時点では死ぬメダカは一匹もいません。
この記事ではメダカがすぐに死んでしまう突然死の原因と対策について説明します。
メダカの突然死の原因について
まずはメダカの突然死がなぜ起きるのか原因について解説します。
突然死の原因は複数ある
メダカの突然死の原因は複数あります。メダカがすぐに死んでしまう原因ははっきりと特定することができません。なぜなら、人間や犬猫のように突然死したメダカの死体を解剖したり、血液を採取して調べることができないからです。
このため、メダカがすぐに死んでしまう原因の仮説を立て、心当たりを虱潰しに当たっていくしか防止する方法はありません。
酸欠
メダカの突然死の原因として酸欠があげられます。とくに、真夏に屋外で飼育しており、全滅や大量死が起こった場合はまず酸欠だと思います。
ただし、メダカを過密飼育や他の魚や水草などと一緒に飼育しない限り酸欠が起きることは稀です。特に屋内で適正な数で飼育していれば酸欠で死ぬことはまずありません。
食べ物が詰まった
この間、メダカが数ヶ月ぶりに突然死していました。なぜ突然死したのか原因を突き止めるために解剖を行いましたが、体内から卵が見つかりました。
解剖したメダカはオスだったので、おそらく卵を食べた際に体内に詰まって死んでしまったのだと思います。このように、エサなどが体に詰まって突然死してしまうこともあると思います。特に後述の水合わせや温度合わせをしないと消化不良を起こすリスクが高まるので注意しましょう。
水合わせ、温度合わせしない
メダカがすぐ死んでしまう原因の一つに水合わせしないことがあります。水合わせや温度合わせとは、買ってきたメダカを袋のまま浮かべておいて、水槽の温度と同じになるまでしばらく置いておく作業のことです。
メダカは急な温度差に弱く、中には3時間以上かけて温度合わせをする方もいらっしゃいます。
温度合わせが終わっても、すぐに魚を入れるのではなく、少しづつ水槽の水と混ぜて徐々に慣らしていきます。これを水合わせと言います。メダカは温度合わせと水合わせをきちんと行わないとショック死したり消化不良を起こして死んでしまう可能性があります。
メダカは極端に温度変化に弱い?
この温度合わせと水合わせは観賞魚飼育の基本ですが、実はメダカ以外の殆どの魚は適当でも大丈夫です。
グッピーや金魚などの丈夫な品種は多少適当でも死ぬことはありません。
ですがメダカは適当に温度合わせすると死ぬことがあるため、温度合わせは最低3時間行うか温度計で温度差が0.5度以内になるように測りましょう。
購入後エサをすぐに与える
さらに、購入した直後にメダカにエサを与えるのも突然死の原因となります。メダカは胃腸を持たないため消化不良を起こしやすいそうです。
このため、導入直後の弱った状態でエサを与えるとお腹にエサが詰まってしまい、そのまま死んでしまうことがあります。先日私の父も購入したその日にメダカにエサを与えてしまったためメダカが死んでしまったそうです。
メダカはエサをあげなくても水槽に生えている目に見えない苔や有機物を食べて生きていけるので、エサを与えるのは1日待ちましょう。さらに購入後1週間ぐらいはエサの量を控えめにすることも重要です。
水換え後も注意
さらに、水換えした直後にエサをあげるのもメダカにとってはよくありません。もちろん温度をお湯などで調節していれば大丈夫ですが、冬場などにあまりにも温度差がある状態でエサを上げると消化不良を起こします。
温度を調節するか部屋の中に水が入ったバケツを置いてしばらく待ち、温度差が小さくなってから水換えするようにしましょう。
私は1000円前後で売られているハンディタイプの温度計で水温をチェックしてから水替えするようにしています。温度差があればお湯を足してできるだけ差が生まれないようにしてから水を換えています。
病気
その他にメダカがすぐに死んでしまう原因は病気が考えられます。細菌性や寄生虫性の病気ではメダカがすぐに死んでしまうものもあるため注意しましょう。メダカに血がついていたり、白いものが付着していたり、ヒレがぼろぼろになっていたり、エラが腫れたりエラを苦しそうに早く動かしていれば病気の可能性が強いです。
メダカは小さい魚で病気に感染していることがわかりづらいです。また、タライなどで飼育していると上からしか見えないため、ベテランでも病気になっているかどうかわかりづらいです。
ぶっちゃけた話、私は、メダカが突然死ぬ原因の9割以上は病気だと思っています。ほとんどの人は病気に気づかないからメダカはすぐ死ぬと考えているのです。
実際、私はメダカの導入前に薬浴を行い、異変が起きたらすぐに治療するようにしたらメダカの突然死はほとんどなくなりました。
当たり前のことを当たり前に行うだけでメダカの突然死は減らせると思います。
メダカの病気についてはこちらの記事をお読み下さい。
https://www.aru-na.net/post-2557
水質悪化?
メダカがすぐに死んでしまう原因は水質悪化ではないかと言われていますが、殆どの場合水質悪化ではないと思います。
もちろん、初心者がやるような小さい水槽に何十匹もすし詰めにするような場合ではアンモニア中毒や酸欠で死んでしまうことは考えられますが、アクアリウムの知識がある程度ある方がメダカを飼育する場合は水質悪化で買ってきたメダカがすぐに死ぬことは考えにくいです。
特に水槽やビオトープで数匹程度しか購入していない場合はおそらく水質悪化ではなく他に原因があると思います。
その他の原因
その他にも買ってきたメダカがすぐに死んでしまう原因としては農薬が付着していたり砂や水槽に化学物質が付着している、部屋で殺虫剤を使ってしまったなどの理由が挙げられますがレアケースです。
ただし、ワンプッシュで部屋全体に広がる系の殺虫剤については観賞魚を全滅させる可能性があるため要注意です。以前私もワンプッシュで部屋全体に効果がある殺虫剤を使ったところ熱帯魚が意識不明状態になりプカプカと浮揚ってきたことがありました。すぐに水替えしてことなきを得ましたが、殺虫剤は使わないようにしましょう。
メダカが買ってきてすぐ死ぬ突然死は温度合わせとエサやりが重要
メダカが買ってきてすぐに死ぬ突然死は温度合わせと餌やりで防げます。購入当日はエサを与えるのは控え、後1週間ぐらいまではエサを少なめにしましょう。またできれば温度計を購入して水を換えるさいも温度が急変しないようにしましょう。
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