メダカの稚魚・針子にゾウリムシを与える方法と増やす培養法について説明します。
メダカの稚魚や針子にはゾウリムシがおすすめ
メダカの稚魚や針子にはゾウリムシを与えるのがおすすめです。ゾウリムシはとても小さいので生まれたての針子でもゾウリムシを食べることができます。
また、ゾウリムシは非常に食いつきが良いので、粉エサよりもメダカの針子が餓死しにくいというメリットがあります。
メダカは自然界では常に何か食べている生き物です。親メダカであればしばらく食べなくても大丈夫ですが、針子の場合は何も食べていない時間が長くなるとすぐに死んでしまうのです。
さらに、ゾウリムシはブラインシュリンプなどと違って淡水で生きていけるため水を汚しません。むしろグリーンウォーターを透明にしてくれるため水質浄化作用もあります。
そして、ゾウリムシは水とペットボトルさえあれば誰でも増やすことが可能です。
このように、メダカの稚魚や針子のエサにとってはゾウリムシは最も適していると言っても過言ではないでしょう。
メダカの成魚にもおすすめ
さらに、メダカの稚魚や針子だけでなく成魚にとってもゾウリムシはおすすめです。ゾウリムシは栄養価が高く、食いつきも良いためメダカの成魚の成長促進や産卵促進、病魚の体力回復などにも向いています。実際、痩せてきたメダカにゾウリムシを毎日大量に与え続けると太らせることができます。
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ミジンコは養殖にコツがいるのですが、ゾウリムシなら簡単に増やせるのでおすすめです。
ゾウリムシとは
ゾウリムシは動物性プランクトンで、全国の河川や水溜りに生息しています。
植物性プランクトンや有機物などを食べて増殖します。ゾウリムシは20度以上あれば増殖するため、水を入れた容器にエサを入れて放置しておくだけで簡単に増やせます。
ただ、ゾウリムシは日光には弱いため、直射日光が当たらない環境に置きましょう。
ゾウリムシの与え方
ゾウリムシをメダカに与える方法を紹介します。ゾウリムシは小さすぎて網で濾し取ることが難しいため、スポイドで飼育水ごと取り出して与えます。
私の場合、30ml程度の大型スポイトを利用してゾウリムシを吸い出し、メダカの飼育容器に一気に放出しています。メダカの針子30匹〜50匹程度であれば30mlのゾウリムシを与えてもすぐになくなってしまいます。
ゾウリムシは水槽に放出しても普通に生きていけるため与えすぎても全く問題ありません。配合飼料のように消化不良を起こすことも少ないため、多めに与えても大丈夫です。
ゾウリムシを増やす培養法
メダカに与えるためのゾウリムシを増やす培養法を紹介します。
ゾウリムシを増やすために準備するもの
ゾウリムシを増やすために準備するものを紹介します。
ペットボトル
ゾウリムシを入れる容器です。ペットボトルが一番身近ですが、プラケースや水槽などを利用しても全く問題ありません。ゾウリムシはPSBと違って呼吸しているため蓋をしてはいけません。このため、ペットボトルのような気密性が高い容器でなくても大丈夫です。
生きたゾウリムシ
ゾウリムシを培養するためには増やすもとになるゾウリムシが必要です。インフゾリアの素とよばれる粉末を溶かす方法もありますが、一番手っ取り早いのが生きているゾウリムシを購入してくることです。
メダカ専門店やアクアリウムショップでもゾウリムシは売られていますし、Amazonなどの通販サイトでもゾウリムシは販売されています。中にはゾウリムシ培養キットと呼ばれる、ゾウリムシとエサがセットになった商品もあります。
ゾウリムシのエサ
ゾウリムシを培養させるためには、ゾウリムシが食べるエサを用意する必要があります。ゾウリムシは植物プランクトンを食べるため、グリーンウォーターを用意するのが一番ですが、PSBや緑茶粉末などでも代用できます。
さらに手っ取り早いのがエビオス錠を使うという方法です。ペットボトル1リットルに付き1錠から2錠程度を入れておくだけでOKなので、私はゾウリムシを培養するときはエビオス錠を使っています。
ゾウリムシの培養方法
ゾウリムシの培養方法を具体的に紹介します。まずは生きたゾウリムシが入った液体をペットボトルの20%〜30%程度になるように入れます。次に水をペットボトルが満杯ぐらいになるように入れます。
水はカルキを抜いたほうがいいですがカルキ抜きしなくても大丈夫でした。
そして、ゾウリムシの餌となるエビオス錠を入れます。あとは1日おきぐらいにペットボトルに蓋をして中身が混じるように振ります。振るとき以外はペットボトルに蓋をしてはいけません。ゾウリムシは呼吸しているため、密閉すると窒息してしまいます。
1週間ぐらいたつとゾウリムシの量が増えてくるのでエサとして与えることができます。そしてゾウリムシが減ってきたらエビオスと水を入れて放置すれば再度ゾウリムシを増やすことができます。
ゾウリムシは明るい場所が苦手なので暗い場所で培養を行います。20度前後あれば培養することができます。
メダカのエサにはゾウリムシがおすすめ
メダカのエサにはゾウリムシがおすすめです。稚魚や針子が大きく育ちますし成魚のエサにも使えます。さらに、ミジンコなどと違って増やすのがとても簡単で誰でも増やせます。匂いは若干ありますがPSBよりもはるかに少ないのでゾウリムシはおすすめです。
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