メダカのヒレが破れているのは病気?対処法と原因について説明!

今回は、メダカのヒレが破れているのは病気なのかについて説明します。対処法と原因についても解説します。

メダカのヒレが破れているのは病気の可能性がある

最初に結論から言うと、メダカのヒレが破れているのは病気の可能性があります。具体的には3つの可能性があり、1つ目の可能性は単なる怪我やスレです。この場合は何もせず放置しておけば勝手に治るので大丈夫です。

ですが、病気や寄生虫が原因でヒレが破れていることもあります。この場合は放置しておくと最悪死に至るため対処しましょう。

グッピーや金魚の場合は病気だったとしても放置しておけば治ることもありますが、メダカの場合は非常に病気に弱いためヒレが破れていると思ったら対処したほうがいいと思います。

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メダカのヒレが破れている原因

メダカのヒレが破れている原因について解説します。

ヒレ長だから

とくにメダカの中でも松井ヒレ長の場合、ヒラヒラとヒレが伸びているため破れたようになっているメダカが多いです。このため、松井ヒレ長の場合はそもそもなんの異常もないことがあります。逆を言えば、松井ヒレ長はヒレが破れていても病気かどうかわからないためなかなか難しいものがあります。そういったときはヒレを閉じていないか、体の動きが正常かどうかで病気かどうか判断します。

怪我、スレ

まず、最も多いのが怪我やスレによってメダカのヒレが破れている場合です。

怪我、スレとは水草や砂に引っかかってヒレが破れたり、他のメダカの追い回されて怪我をしてしまったパターンです。

この場合、ヒレの破れている部分が透明になっていて透き通っていることが見分け方になります。避けた部分に変色や病変などがなく、透明であればあまり心配する必要はないでしょう。

また、怪我によってヒレが破れた場合はメダカ自身も元気に泳ぎ回っており調子が悪くなるということはありません。

怪我によってヒレが破れている場合放置しておけば勝手に良くなることがほとんどで何もする必要は全くありません。薬浴などを行うとかえってストレスになるため控えましょう。

細菌性の病気

ヒレが破れる原因として、2つ目に細菌性の病気が考えられます。いわゆる尾ぐされ病と呼ばれる病気で、ヒレがボロボロに破れて全体に広がっていきます。

尾ぐされの特徴として、ヒレの破れている部分が白くなっていることが挙げられます。また、症状がひどくなると赤くなって充血していることもあります。この部分は細菌が感染して炎症を起こしてヒレが溶けている証拠です。

尾ぐされ病でヒレが溶けている場合、放置しておくとどんどんヒレがボロボロに破れてしまいます。

さらに放置すると尾ぐされ病の細菌が体に付着して体が充血してきます。この状態になると命に関わりますし、エラに細菌が入った場合すぐに死んでしまうためなるべく早く治療しましょう。

また、尾ぐされ病を引き起こすカラムナリス菌は伝染するので他の魚も薬浴させたほうがいいと思います。他のメダカもよく観察して少しでもカラムナリスの症状があれば水槽全体を薬浴させましょう。

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寄生虫

ギロダクチルスなどの寄生虫にメダカが感染した場合もヒレが破れる場合があります。寄生虫の場合はヒレがぱっくりと裂けることは少なく、全体的にギザギザした形になります。

また、メダカの体表にも寄生虫が付着してしまうため、白いゴミのようなものが付着したり、メダカの体調が明らかに悪くなるような感じになります。具体的には痩せてしまったり、物陰に隠れて怯えてしまうようになったり、水槽の底に体を擦り付けたりします。

ただ、寄生虫感染と細菌感染は症状がよく似ているため、外見から断定することはできません。一般的に細菌感染のほうが症状の進行が早く、充血などが見られるためある程度は見分けることができますが、はっきりとは判別できません。

このため、ヒレが破れていて患部が白くなったり具合が悪そうなメダカがいれば、寄生虫感染と細菌感染両方を疑いましょう。

ヒレが破れているメダカの治療法

ヒレが破れているメダカの治療法を紹介します。

塩浴

症状が軽いメダカの場合、まずは塩浴を行います。メダカを別の容器に隔離して、0.3%の塩浴を開始します。

0.3%とは水1リットルに付き塩3グラムで、およそ小さじ2杯分です。

最初は0.3%ですが、数時間後に塩の量を倍にして0.5〜0.6%にします。症状が軽ければ塩浴だけでヒレが白くなっている部分がなくなっていきます。患部が透明になってメダカが体力を取り戻したら治療は完了です。

塩浴させているときにエサは与えても与えなくても大丈夫ですが与えすぎると水質を汚してしまったり消化不良を起こすので注意しましょう。ゾウリムシやPSBなどの生きた餌は消化吸収が良いのでおすすめです。

塩浴は寄生虫と細菌、両方に効果があるためまずは塩浴で様子を見ます。

塩浴させて24時間で効果がなければ薬浴に切り替えます。

薬浴

症状がひどかったり体に病原体が付着していると思われる場合は薬浴を開始します。薬浴は、細菌性の場合はグリーンFゴールド、観パラD、エルバージュエースなど、黄色い薬のどれかに加えてアグテンやメチレンブルーなどの青い薬を混ぜて使います。

これで、尾腐れ病の原因である細菌に加えて、表皮に寄生する病原体も駆除できるため理論上ほとんどの病気に効果があります。

もし薬が2つ用意できなければエルバージュだけでも使いましょう。なぜならメダカは細菌感染症に弱いためエルバージュを使うと大抵の病気はよくなることが多いからです。

薬はどれでも大丈夫ですが、グリーンFゴールドの顆粒タイプやメチレンブルーなどは水草や貝、エビを殺すので注意しましょう。水槽ごと薬浴させる場合はエルバージュか観パラを使います。

尾ぐされは細菌が原因であることがほとんどなので薬浴させれば大抵は大丈夫ですがそれでも回復しないことがあります。

この場合は寄生虫が原因であることが考えられるので、プラジプロ、リフィッシュ、レスバーミンなどの寄生虫用の薬を使用します。

まとめ

メダカのヒレはヒレナガタイプを除き、あまり破れることはありません。このため、もしヒレが破れているメダカを見つけたらよく観察しましょう。ヒレが破れている部分が白くなっていたり、粘膜のようなものが付着していない限りは単なる怪我なので放置しておけば大丈夫ですが、そうでない場合は病気なので治療しましょう。

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